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理事長鶴岡 近況報告

桃の花 あずさやかいじで 往復し
自立に向けて 制度交渉し


          むらさき(2025年3月)
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理事長鶴岡の近況報告(25)   副理事長 宮尾正基

2020-03-25

現在、人々の殆どの観点・話題が新型コロナウイルスのようだ。

先日WHOより「パンデミック」発令が遂に出てしまった現在、尚のことだろう。

 

「凪を待つ」という映画(DVD)を観た。

311東北震災を絡めた人間模様を描いた少々ヘビーな日本のヒューマン映画だった。

物事にはどんなに抗ってもどうしようもならないことがあり、

それは風向きが変わるのを他力的に待つしか方法はないんだ、というメッセージと受け取った。

たまたま311と同じ日付で観たことも相まって、見終えてからしばらくはとても鈍い感じで心に引っ掛かり続けていた。

あんまり好きなタイプではない映画だったのだが、何故だか心にこびりついた。

明確な治療方法が見つかっていない現在のこの新型コロナウイルスに対しては、

正に「凪を待つ」という状況でしかないのだろうか…

そんなことも引っ掛かりの要因なのかも知れない。

 

「宮尾さん、いつコロナ終わるの?」と最近いろんな利用者からよくきかれる。

「知るわけないでしょう!」と返す冗談も日々積もると切なくなってきた。

 

鶴岡さんの

「折角いろんな事を乗り越え・受け入れ、生きる活力を見出し始めたというのに、こんな状況がくるなんて…」

というコメントを聞き、強く胸を打たれた。

我々支援者は「凪を待つ」だけでなく、『今出来ることは何でもしなくては!』 と改めて想った。

とは言え、その「やるべきこと」を考えてみたら、

在宅支援では常日頃からやらなくてはいけない衛生管理の範疇が殆どで、

つまりはそれをやっていなかったのか!? というツッコミにもなる…。

 

早期の収束を切に願いたいが、収束後も、本件をきっかけに、

在宅支援の日常的な衛生管理アベレージがグッと上がる事を願いたい。

そして、利用者の日常的な不安な気持ちへの寄り添いも、大切な支援なのだと、

オンタイムで学んで欲しい。

 

 
  ※各コメントは、逐語ではなく多少装飾しています。
 
 

理事長鶴岡の近況報告(24)   副理事長 宮尾正基

2020-02-25
利用者や家族の思いは、我々支援者の思いとはなかなか一致しない。
もしかしたらその一致は永遠に不可能なのかも知れないし、近づくことすら難しいのかも知れない。
云うなれば、対岸の此方と彼方のようなものに似ている。
長年の経験値から、それを知っているはずなのだが、
それでもそれ(一致)を目指すのは支援者としての向上なのか⁉ 傲慢なのか⁉ 過信なのか⁉ 
少々疲れた時に出会うふとしたやり取りで、ゲンナリすることも未だにある。
 
(先駆的・能動的な)地域支援は、
「仕事」であって「仕事」という枠ではおさまり切れないものであると思ってやっている。
しかし、そんな理屈なんかでは覆えない衝動的なやるせなさに包まれてしまった時の心のおさめどころとして、
「仕事」というフレーズが丁度いいこともあるのが皮肉だ。
 
陰でどんなに汗や涙を流しても、「そんなことは知っちゃいないさ」と目の前の結果を問われる。
大概昨日の貢献より今日の満たされなさを追求される。
「有難う」とかそんな見返りを求めているつもりはないのだけれど、
やっぱそれを求めていたのかなぁと思ってしまう自分の疚しさが見えた時、短い自己嫌悪にやられる。
人間の欲求なんてそんなもので、
地域支援はそのカオスみたいなものだと常々思って泣き笑ってきているのだけれど。
 
そんな自分のモヤモヤを利用者や自分以外のせいにしてしまい即効性の解決をしてしまうのは簡単だが、
そう思う自分の心情と対峙してみることが大切なんだと想う。
自分以外のモノやコトが煩わしいという本音とも対峙して(苦笑)
 
そこそこイイ年齢に!? になって、自分自身の更なる向上と伴に、
若い世代!? に、何を伝えようか、何を残そうか、と考え始めてもいる。
支援とは特別なものではなく当たり前のことを継続すること、と伝えている。
打ち上げ花火なんかではなく決して消えない電灯でいて欲しい、とも。
 
ひとつ残らず自分を哀しませないものを自分の世界の全てにすればいい(笑)
なんて難しいから。
 
年度末は忙しいのかな。ちょっとだけ、途方に暮れてみた。
 
さぁ、これから何をしよう。
コトバは難しい。
好きな某作家は「コトバなんか伝達ツールとしては低レベルだ」と表現していたけど。
それでも我々はソレが主たるツールなのだから諦めずにソレと格闘しなくちゃ。
 
一見表題と無縁と思える内容をこのスペースに載せたのには、幾つかの意図がある。
放つ方も考えるが、受け取る方も考えてみては!? サイレントメッセージを。
 
  ※各コメントは、逐語ではなく多少装飾しています。
 
 

理事長鶴岡の近況報告(23)   副理事長 宮尾正基

2020-01-24
オンタイムなのでおそらく関係者には分かってしまうかも知れないが、
やはり「支援者として問題視すべきこと」なので書き綴ってみる。
 
先日某利用者が施設入所する事となった。
この通信紙が発行される頃にはおそらく入所していることだろう。
某区某GH入居者で当法人としては外出等一部しか関わっていない方ではあった。
だから、そんなに気にすることではない、よくあること、そんなふうに云う内外の人達もいる。
それはそうなのかもしれないが、そうゆうことを云っているのではなく、
「本人の知らないところで本人に思いっきり関係する物事が崩れ始め・
やはり崩れ・修復方法が絡まり・時間に追われ適当な形の応急処置がされる」ということを云いたい。
たまたまその裏方を詳しく見ていた故にその悲惨さを強く感じた。
 
何度か鶴岡さんから、かつてやむなく施設に入った時の無念さを聞いた事がある。
その時を知る鶴岡さんの旧友とその時の事を話す鶴岡さんの姿は何か近づけないものがあった。 
我々は、「自立した人」や「これから自立する人」に関わる事が圧倒的に多い。
しかし、「施設に行かせてしまった」経験は意外と少ない。
少ないというは良いことなのだろうが、今関わっている自立生活者の支援の尊さを深めて欲しいのだ。
上記の例を誰も怒らないのが哀しい。
しょうがない、と皆は受け入れている。
そんなものなのかな? そして次の利用者に気持ちを切り替えそのことは忘れ去るのかな。
利用者は単なる仕事の媒体なのか? いやいや、そうではないはず!(でありたい)
いちいち泣きたいし、いちいち怒りたい、そしていちいち笑いたい。
 
時代は変わる。ヤバイ気配も感じる。
おそらく、そろそろ、次のステップに行かなくっちゃならないんだろう。
みんなで考えよう。そして築き・創ろう
 
  ※各コメントは、逐語ではなく多少装飾しています。
 
 

理事長鶴岡の近況報告(22)   副理事長 宮尾正基

2019-12-25
今年も酉の市がやってきた。11/8、11/20に「居酒屋たいとう」オープン!  
「居酒屋の女将になりたかったんだよね」 と事務所でちょいちょい云っていた鶴岡さんの言葉を具現化し、
幾つかの近隣福祉団体を真似て事務所を居酒屋にした。
あれからもう何年目になるだろうか。
 
時は流れ、何名かの若女将も定着したが、やはりお客は女将が目当て! 
鶴岡さんが来店する時間だけやたら混んでいた気がする(笑) 
まるで芸能人のような写メ待ち長蛇の列には何だかジーンと来た。
「鶴さん、まだ~!?」なんて人達を「すみませんねぇ~」と相手する自分の姿が、我ながら何か可笑しかった。
居酒屋~!? なんて最初は反対の声も多かったけど、やっぱり続けてきて良かったなぁ、とつくづく思った。
懐かしい顔ぶれが集うのも、やはり鶴岡さんの存在の成せる業なんだよなぁ。
正直、鶴岡さん不在でも事業の展開はそこそこ拡げていってると思ってたけど、いやいやこりゃまだまだだなぁ、、、
こんな素晴らしい人達の輪を築くなんて、まだまだかなわないや…(苦笑)
「俺ら鶴岡チルドレンだから」そんな名言がある人達から聞こえてきた。
「鶴岡さんがいなかったらこの仕事してないよ、絶対」と。
そんな目の前の光景はかけがえのないもので誇らしい!!
 
極めつけは、服部台東区長と奥様の来店!! 「鶴さんいる~!?」
これにはみんなビックリ(@@)
残念ながら区長さんとはニアミスだったけど、奥様とまたの機会を約束!!
 
「鶴岡チルドレン」がこれからの地域福祉を創る(←鶴岡さんは確かこの漢字のつくるが好き)
あ、でも鶴岡さんは当分引退して貰っちゃあ困りますからね、イウマデモなく(笑)
まだまだ地域福祉は未成熟だから!!
 
  ※各コメントは、逐語ではなく多少装飾しています。
 
 

理事長鶴岡の近況報告(21)   副理事長 宮尾正基

2019-11-22
10/31(木)18:00
「訪問看護ステーションコスモス」にて、人口呼吸器等の緊急時対策についての勉強会が行なわれ、
当法人何名かのスタッフと共に参加してきた。
緊急時については、あの311東日本大震災以来あちこちで云われているが、
次第に切迫感が薄れていくのは否めなく、
その具体的な準備は日々の事に追われつい後手になっていた。
しかし、記憶に新しい台風15・19号は本当に鬼気迫る感じであった。
幸い周囲は大きな被害は少なかったが、危険がより一層身近に迫った体験であった。
 
勉強会ではパネラーのIMS社の方(当法人ではおなじみのあの方)がとても分かりやすく実例を折り混ぜながら話して下さり、
大変多くの学びとさせて頂いたのだが、聞き終えた実感としては、
他力に頼るのではなく、その場に居合わせた者が如何に対処できるか? 
そのための訓練を事前に如何にしているか?
なのだと改めて痛感した。
所謂‘備えあれば…’なのである。
行政機関、医療機関、医療器具メーカーなどでも様々な対策は考えられているようだが、
‘想定外が起こるのが緊急’であるとするならば、極論‘自衛’なのである。
 
11/06(水)10:00
鶴岡さんの驚異的な!咀嚼については、ここでも何回か書いたのが、
実はその場面をまだ見たことがなく、この日ようやくライブ体験が出来た。
(実は、鶴岡さんが「ヤダよ!」と見せてくれなかった(苦笑))← まぁ、考えてみたら
女性の食事姿をマジマジ見せてくれ!と気安く頼むというのは聊かデリカシーが無さ過ぎたか…
鶴岡さん宅にて、理学療法士の方らによる咀嚼指導。
率直な感想は、なんというか、NHKか何かのドキュメンタリー番組を見ているようで
(実際PTの方が担当されている何名かの患者さんの軌跡を作成しているらしい)
面白かったいうか、感動した。
鶴岡さんの生への拘りの強さそれを引き出し支えている支援者達の姿が!!
鶴岡さんは、やはり「今も尚先駆者」である。
そして、その人を支援している我々は、「ものすごい事をしてるんだ」と、誇りに思いたい。
さあ、次は何しようか!?(笑)
 
※前号で書いた舟木一夫さんのチケットは残念ながら獲得ならず…。
 しかし、「じゃあ、歌舞伎に行こう!」とますますエネルギッシュ!!
 
  ※各コメントは、逐語ではなく多少装飾しています。
 
 
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