理事長鶴岡 近況報告
理事長鶴岡の近況報告(25) 副理事長 宮尾正基
現在、人々の殆どの観点・話題が新型コロナウイルスのようだ。
先日WHOより「パンデミック」発令が遂に出てしまった現在、尚のことだろう。
「凪を待つ」という映画(DVD)を観た。
311東北震災を絡めた人間模様を描いた少々ヘビーな日本のヒューマン映画だった。
物事にはどんなに抗ってもどうしようもならないことがあり、
それは風向きが変わるのを他力的に待つしか方法はないんだ、というメッセージと受け取った。
たまたま311と同じ日付で観たことも相まって、見終えてからしばらくはとても鈍い感じで心に引っ掛かり続けていた。
あんまり好きなタイプではない映画だったのだが、何故だか心にこびりついた。
明確な治療方法が見つかっていない現在のこの新型コロナウイルスに対しては、
正に「凪を待つ」という状況でしかないのだろうか…
そんなことも引っ掛かりの要因なのかも知れない。
「宮尾さん、いつコロナ終わるの?」と最近いろんな利用者からよくきかれる。
「知るわけないでしょう!」と返す冗談も日々積もると切なくなってきた。
鶴岡さんの
「折角いろんな事を乗り越え・受け入れ、生きる活力を見出し始めたというのに、こんな状況がくるなんて…」
というコメントを聞き、強く胸を打たれた。
我々支援者は「凪を待つ」だけでなく、『今出来ることは何でもしなくては!』 と改めて想った。
とは言え、その「やるべきこと」を考えてみたら、
在宅支援では常日頃からやらなくてはいけない衛生管理の範疇が殆どで、
つまりはそれをやっていなかったのか!? というツッコミにもなる…。
早期の収束を切に願いたいが、収束後も、本件をきっかけに、
在宅支援の日常的な衛生管理アベレージがグッと上がる事を願いたい。
そして、利用者の日常的な不安な気持ちへの寄り添いも、大切な支援なのだと、
オンタイムで学んで欲しい。