理事長鶴岡 近況報告
「自律の問答」 理事長 鶴岡和代
2021-02-01
年が明け、コロナの感染状況がますます増えて皆さんの体調がとても心配です。
どこでうつるか分からない状況で、
私自身も訪問看護師さんにどうしたらうつらないようにできるのか訊ねています。
皆さんも感染しないように気を付けていきましょう。
さて、先月号から続いて自分の想いを書いてみようかと思っています。
呼吸器を付けてほとんどの人は会話ができなくなります。
パソコンで喋ったりする人が多いと聞いています。
私は言語聴覚士の先生が人工喉頭というマイクを試してくれて、今こうやって喋っています。
ただ、人工喉頭のマイクでは、聞き取り側がとても大変だと思います。
マイクの当て方もあるけど、
ちゃんとした言葉ではないので聞き取り側も疲れると思います。
多くの支援者に助けられて暮らしている私は、自分で立つという字の「自立」ではなく、
自分をいかに律するかという「自律」に値するのではないかと思います。
介助者となかなかコミュニケーションが取れなくて、
ボタンの掛け違いのようなことが常にあります。
そのことを一つ一つ訂正すると、1日が24時間では終わらない。
いかに私自身がどういう風に受け止めるか、いつも考えて暮らしています。
介助者の皆さんは私のことを想って手助けをしてくれているのだから、
多少のボタンの掛け違いはまぁまぁと思って胸に収めてしまうことがあります。
また、喋り過ぎるから気管切開の所が痛くなったりカニューレを止めているベルトがゆるくなっちゃう
とか言われると、確かにそうだなと思うけど、
人工喉頭のマイクで喋らないと伝えられないから、痛くても喋り続ける。
路はまだ長し。
これからも、皆さんに助けてもらいながら毎日を暮らしていくんだろうなと思っています。
皆さん、これからも宜しくお願いします。