理事長鶴岡 近況報告
理事長鶴岡の近況報告(12) 副理事長 宮尾正基
2019-02-22
ふと思った。
(縁起でもない表現だが)鶴岡さんと過ごした多くの時間の中で交わした多くの言葉を
ちゃんと再考してみるべきだ、と。
残念ながらあの頃のようにはうまく言語キャッチボールしにくくなった今、
かつてのあの「鶴の一声」たちを自分が今の時代にちゃんと伝達し、
なんかしら若い世代の支援者達へ問題提示しなくては、と。
「私はね、人前で話す時、人が多ければ多いほど燃えるんだよね!」
当時は、とにかく話が長い人だと思い、そして言い回しもまどろっこしく感じ、
それが自分の聴けてない態度として鶴岡サンに映っていたようで、
よく「ちゃんと話を最後まで聞きなさい!」と怒られたもんだ。
それがきっかけだった気がする。
『傾聴』というモノを意識するようになったのは。
未だに上手く出来ないでいるけど、「自分の聴けてなさ」はだいぶ「分かる」ようになった。
毎日のように昔の事務所で23時過ぎまで議論した。
笑ったり怒ったり泣いたりも。
鶴岡サンは一度火がつき話し出すと止まらない(笑)。
それに応える自分も自分だけど(笑)。
そんな日々でずいぶん友達との約束をすっぽかしてしまった(苦笑)。
鶴岡さんもいつも自分の予定を後回しにしてたんだと思う。
そしてお互いにいつも夕食は深夜だったんじゃないかな(笑)。
昔の自宅にも頻繁にお邪魔した。
「年末鍋」も何年か続く恒例だったことも…。
「私は味つけだけでなく食材の切り方まで事細かに介助者に指示するんだよ。
だから介助者が代わっても私の味が出せるんだよ」と
ビールをストローで飲みながら自慢げに云っていた姿を思い出す。
確かに鶴岡さんの家で何回かオヨバレしたけど、
味に大差はなくお世辞抜きにいつもの美味しい鶴岡さんの味が楽しめた。
なので、よく話した。よく語った。よく議論した。
お互い心理学が共通点なこともあって、話の幅が広く深くした。
面接も二人で行うのが定番で、
まるで翼君と岬君のように質問の意図する裏表がお互い分かり合えたもんだ。
あれはこの先もう他の人とはなかなか交わせないパス回しだ。
「宮尾、コーディネートしやすいようにばっかり考えてんじゃないよ!
わたしはコーディネートしやすい利用者じゃないからね!」
「重度障がい者はめんどくさいんだよ!
そのめんどくささにちゃんと付き合いなさい!」
………ん~名言が多い!!
※各コメントは、逐語ではなく多少装飾しています。