本文へ移動

理事長鶴岡 近況報告

理事長鶴岡の近況報告(11)   副理事長 宮尾正基

2019-01-25
新年が明けた。
アレからもうすぐ1年が経とうとしている…
 
しかし、『気管切開』というのは実に謎が多いと感じている。
情報量が少なく医療側とだけでやり取りをしていたら
おそらく今回退院は在り得なかったであろうし、
実際そういった方々はとても多いのではないだろうか?
安全ベースの医療立場としてはやむを得ないだろうが…。
 
まず、気管切開後に(「実音発声」という意味で)「話せる人」と「話せない人」がいる。
鶴岡サンは「話せない」側になってしまったのだが、
ん?「話せる」人って何?
と思うでしょう!? 
実際男性利用者で「話せる」人がこれまで二人いる。
しかも「ナイトウ」という医療機器を使用して話せている人と、
それも使用しない人。
しかしながら、鶴岡さんは、術前の時点であまり喉を使わない!?発声だった為、
術後もあまり大差なく!?声または声に近い音が出て、
難しいながらも何とか聞き取れている。
「何でヘルパーさんは聞き取れるんですか?」と医師や看護士が驚いているほど…。
で、現在は、新兵器「人口喉頭」を使用して、より伝わる状態になっているようだ。
鶴岡さんの良い意味でもその逆の意味でも自己主張の強さを改めて感じる。
 
飲食も様々。
口からの水分補給を強く望んでいた鶴岡さんだったが、関係者間からは即NO!
それでも、そこは鶴岡さん。交渉の開始!
その結果、内視鏡による咀嚼検査を経て可能だと立証し…。
ん?「器官切開の人が口から」って何?と思うでしょう!? 
これもまた千差万別。
入院時に一切禁止と云われた人が今はほぼ普通に口から飲食している人も…。
 
かつて、鶴岡さんは数え切れない程云った。
「3日生きれればいいと思い地域自立を始めた」と。
当時は、重度障がい者は医療機関から
「障がいを進行させない為には寝たきりが最善」
と云われたらしい(今もそうなのかも知れないが)。
で、現在はどうだろう?
地域に重度障がい者達を多く見るようになった。
それは云うまでもなく鶴岡さん達先人の功績。
保守的な医療機関の見解に従っていたら現在の状況は無かったのだろう。
で、現在、次の課題はまさに「医療的介助」の「普遍化」。
ただ、かつてのような「自己決定自己責任」にばかりでは成し得れない。
今後は『支援者の加担の在り方』が問われる、のだろう。
 
※各コメントは、逐語ではなく多少装飾しています。
 
0
2
9
0
9
8
特定非営利活動法人
トータルサポートたいとう
〒110-0012
東京都台東区竜泉3-19-7
TEL.03-5824-2480
FAX.03-5824-2485
TOPへ戻る